コーヒー

色々なドリップ珈琲

yuchou

コーヒー、と一口で言ってもその抽出方法はどんどん広がっていく。そりゃもう日進月歩って具合に。

サイフォンを純喫茶で初めて見た時の心躍る感じは今でも忘れられないし、マキネッタが一家に一台ある光景はイメージしただけでもコーヒーの日常に溶け込んだ一つの形だなあってワクワクする。

そんな中でドリップ珈琲、その中でもハンドドリップは現代日本社会では特に日常に溶け込んだ抽出形態なんじゃあないかな、と悠蝶は思う。もしくはフレンチプレスとか。理由はシンプルに準備も方法も手入れも簡単だから。

とりあえず飲みたい、とか朝時間がないけどコーヒー淹れたい、っていう隙間時間に手軽に用意できるのが今のライフスタイルに適合していると思うの。

この記事では、今現在悠蝶が使っているハンドドリップ4種類についての所感を記録しておきたいなって思う。

カリタ3つ穴(台形型)

おそらく今一番高頻度で利用しているのがこの型。そして一番長く使っているのもこれ。何と言ってもフィルターが手ごろに手に入るのが大きい。近所のスーパーやホームセンターに行けばまず置いてある。メリタの円錐と並んでフィルターの入手が容易なタイプだと悠蝶は思っている。

そんなカリタの3つ穴台形型、悠蝶が長く愛好しているドリッパーは磁器製のもので、重量感もしっかりある。というか磁器だから10年近く使えているとも思う。樹脂製とかはどうしてもどこかしらで経年劣化によってひびが入って最後にはパキーン、と割れてしまうから。

フィルターは、カリタの純正から今はイフユーケアのコンポスト可能なフィルターを使っている。ただ、このコンポスト可ってのは、おそらく電子のもので、天然のものだとかなり厳しいのではないかなと実際使っていて思う。今後はネルの頻度増やしたり、ゼロウェイストのものの選択肢も色々広げていきたいと思っている。

で、そのカリタの3つ穴台形型で入れる珈琲は、何と言っても味わいがクリアで癖がなく、すいすいと飲めるのが最も特徴的だと思う。とりあえず飲みたい、っていう場合には特に重宝する。

もっと言うと、酸味と苦みがバランスよく抽出され、雑味や油分などはほとんどカットされる。だからこそ、起き掛けのまだ胃があまり働かない朝に特に適しているなあってのが個人的な所感。

ちょっと味を濃くしたい場合はお湯を注ぐ勢いを落としてゆっくり目に抽出すればいいし、あっさり行きたいなら早めの抽出を心がければいい感じになる、と思う。

カリタ ウェーブフィルター

一時期特にはまっていて、今でもローテーション式に使っているウェーブフィルター。3穴に比べるとウェーブの凹凸が豆とお湯の浸透をいい感じに調整してくれて、抽出の仕上がりが非常に安定する。抽出のムラがダントツで少ない抜群の安定感が魅力的だと思う。

安定感と引き換えに、フィルターが売られている場所が結構限られているのがネックと言えばネックかな。スーパーやホームセンターにはよほど大きくコーヒー用具扱っているところじゃないと置いてないし、そうなると専門店か通販になってしまいがち。実際悠蝶の使用頻度が全盛期より減ったのも、引っ越しに伴ってフィルターの調達導線が減ってしまったからなので。ちなみにハンズくらいの規模なら売っているはず。

味わいも3つ穴に輪をかけて安定していてすっきりして飲みやすい。3つ穴から細かい抽出ムラを取り除いた感じ。

とはいえこのタイプのフィルター、未だにカリタのステンレス製のやつしか見たことないんだけど、種類増えたりしないのかな。一時期雑誌とかで大分フィーチャーされていたように思うけど。ステンレス製だからだいぶ長持ちするし斯く言う悠蝶もそのステンレス製を数年使い続けているからそもそも一つ買ってしまえば買い替える必要がない、というのは大きいのかも?

ネルドリップ

最近悠蝶の中でアツいのがネル。ペーパーと比べるとゴミがコーヒーかすしか出ない(それもコンポストすれば実質ゼロ)ゼロウェイストな点、繰り返し使うことでフィルターにコーヒーの成分が浸透していき、より味わいに深みが出ていく経験値の蓄積が魅力的で、使えば使うほど深層にはまっていきそうな底知れなさもまた魅力的。最近読んだ柚木麻子の「ついでにジェントルメン」の対象カフェの話でもネルが出てきてより熱が高まることに。我ながら単純なものだなあと思いつつもそう悪い単純でもないよね。

そんなネルで抽出したコーヒーは、台形型のペーパードリップに比べると、よりコーヒーの特徴が前面に出る濃厚な味わいになると感じる。紙に比べるとネルフィルターはコーヒーの油分をしっかり通す。つまりは味、テクスチャ、見た目に油分の特徴をしっかりと包含することになる。今悠蝶が愛飲しているのはミャンマーのコーヒーだけど、これはフローラルな香りとは裏腹にボディがしっかりしていて深煎りだとその濃厚さと苦みが存分に出て味わい深い一杯が出来上がる。その味わい深さを引き出してくれるのがネルドリップではないかなと悠蝶は思う。

オイリーなコーヒーは、見た目がまず艶があるから灯にこだわるお店とかだとよりおいしそうに移るんじゃあないかなと思う。テクスチャも舌に絡むようになって単品で飲んでも満足感ある体験を届けてくれる。そして味にも苦味を引き出す深煎り珈琲により充実感を届けてくれる。ネルが深煎り向きと言われるのも納得できる仕上がり。勿論浅煎りでも豆の個性をそのまま抽出するから、酸味+オイリーという中々エキゾチックな一杯を届けてくれること請け合い。

そんなネル、フィルターの手入れを怠ると意外にもあっさりダメになってしまう。悠蝶は初ネルの時はそれで失敗した。少なくとも使ったら煮沸で余分な油分や成分を飛ばして、乾燥しないように水に浸して保存する。使わない日も一日一回くらいは浸す水を取り替えて水の腐敗を防ぐといったこまめな手入れを怠らないのが、長持ちさせつつ美味しく経験値宣ったネルフィルターを使い続けるコツ、だと思う

そんなネルフィルターもウェーブフィルター同様売っている場所は限られてくる。悠蝶の生活圏だとコーヒー専門店の大手「珈琲問屋」くらいでしか見なかった。その問屋では3枚セットになってるからそんなに頻繁に仕入れなくていいのは助かるところだけど。

ゴールドフィルター(Cores)

ネル同様ゼロウェイストな抽出方法としてちょいちょい使うのがコレスのゴールドフィルター。こちらも使い捨てのフィルターをセッティングする必要はないからその分のゴミは出ない。今では結構知名度も上がっているからか、ロフトとかへ行けば普通に売っているから導線が身近なのも強いと思う。

そんなゴールドフィルター、こちらもネル同様コーヒーの成分をほとんど素通しと言っていいほどに通すから豆の特徴がそのまま表れるような一杯を届けてくれるのが特徴的だと思う。ネルは特に油分をしっかり通すけど、ゴールドフィルターは油分以外の香りや雑味もスイスイ通す。それ故に味わいはだいぶ多角的というかエキゾチックというか、ガツンとくるタイプの味わいになっているように思う。と言ってもコーヒーに抱かれるマイナスイメージであるえぐみとかは流石にないから、特徴的なコーヒーのいいところ取り、みたいな仕上がりになっていると思う。

そしてこのゴールドフィルターは、上3つの抽出法と比べると一杯辺りに要する豆の量が最も少ない。個人的な目安量として台形型とウェーブは12g、ネルは12~15gにしているのだけど、ゴールドは多くても10gにしている。というかそれ以上は入らない。

ちなみにメッシュはネルとゴールドは粗挽き。台形とウェーブは中挽きくらいを目安にしている。メッシュが細かければ細かいほど、豆の湯に触れる面積が増えるのでより濃い味わいになるのだけど、ネルやゴールドは成分を多く通すから、粗挽きで十分濃く抽出されるし、ペーパーはカットする成分が少なからずあるので、ある程度しっかりした味わいに仕上げるためにはメッシュを細かくして調製する、といった塩梅でやっている。

話をゴールドに戻すと、ゴールドは粗挽きで抽出しても、それでも微粉が少なからず抽出されるのがネックと言えばネック。ネルと比べると肉眼でもわかるとおりに目が粗い。だからこそメッシュを大きくしてもある程度は入ってしまうのかなと思う。一応のど越しに影響を及ぼすレベルではないから、気にならないなら問題ないとは思うけど。

手入れも丸洗い可能でそこまで手間かからないし、気軽さとゼロウェイストを両立している、という点では次世代の抽出方法としての適合性は高いなって思う。とりあえず持っておくだけでもだいぶ気軽に珈琲が淹れられると思う。

結び

といった感じで、今使っている4つのドリップ方法をまとめてみた。そのうちゼロウェイストな方法に集約されていくかもしれないし、逆に抽出方法をより増やしてシーンに合わせた使い方を使い分けたいという欲が強まるかもしれない。いずれにせよ、コーヒーとは末永く付き合っていきたいし、だからこそ抽出方法一つ取ってみても、しっかり向き合っていきたいな。というかそういう一工程でここまでいろいろ考えられるのもコーヒーの奥深さであって魅力だなあって改めて思った。

ABOUT ME
悠蝶
悠蝶
ヴィーガンコーヒー・スイーツ愛好家
珈琲が好きで、甘いものも好きで、自然も好きで、地球上のありとあらゆる存在が奪わず奪われずに存在できたらいいなと願い、日々を生きる。週に一度植物性食材のお菓子を作るのが趣味で、いつかそのお菓子と自分で焙煎したコーヒーを色々な人に食べてもらい、帰って作れるようにレシピを共有できるような店を立てたいと夢を見ている。
記事URLをコピーしました